あの日の味 まちを拓く人
更新日:2024年09月19日

霞ヶ浦の地域産品「うなぎ」で人の輪を広げる男、麦わら村長!

ライター:
ibaraki-kasumigauura

【今回の取材地】

面積:156.60㎡
総人口:39,207人
人口密度:250人/㎢
隣接自治体:石岡市、土浦市など
(2023年12月1日時点)

茨城県かすみがうら市。全国2位の面積を誇る湖、霞ヶ浦の一画。

麦わら帽子にサングラスを身に着けた大柄の男性が、男女数名を引き連れて湖の中に入っていく。まるで、仲間とともに冒険するロールプレイングゲームのよう。腰の高さまで湖に浸かり、大きな声を上げて先導する男性の片手に見えるのは、たも網。

「おぉ!デカいうなぎ!」

たも網の中には、腹の部分を鮮やかな金色に染めた活き活きと動き回るうなぎ。

「うなコンダだ!うなコンダ!」

「すごーい!これは食べるのが楽しみですね!」

男性がニヤッと口角を上げる。サングラスの奥には目尻が細く伸びた、とても優しそうな瞳が見える。

「よっしゃ、まだまだ行こう!」

男性はガキ大将のように大きく笑いながら仲間の肩を組み、霞ヶ浦を歩き始める。それに呼応して仲間たちも同じように歩き始め、顔を合わせてるとまた笑い合う。霞ヶ浦の穏やかな波が、その笑い声を包み込むように居心地の良い音を立てている。

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