文化のたすき 手仕事のいま 試みの交差点
更新日:2024年09月19日

柔軟に変化し続ける、矢留彫金工房の挑戦

ライター:
akita-noshiro-shunkei

【今回の取材地】

面積:906.07㎡
総人口:299,606人
人口密度:331人/㎢
隣接自治体:北秋田市、由利本荘市など
(2023年12月1日時点)

秋田銀線細工と歩む未来

秋田県指定の伝統工芸品、「秋田銀線細工」をご存知だろうか。

最小0.2mmの純銀線を用いた繊細で緻密な金工技法は、市の無形文化財として認められ、その美しいアクセサリーは現代においてもスーツやドレスを華やかに彩る。

しかし、秋田銀線細工も全国的な後継者不足問題の例外ではない。

そんな中、異なる世代の後継者たちが立ち上げた矢留彫金工房。

「銀線細工をもっと身近に感じてほしい」

矢留彫金工房では、その繊細な伝統技法をそのままに、作り手の個性と創作性を活かして、現代にとけこむ、私服に取り入れやすいデザインのアクセサリーを製作している。

昔ながらの厳しい親方が主導する職人の世界ではなく、伝統を踏襲しつつも現代のニーズに合わせ変化しつづける姿勢は、若い世代の関心を集め、文化と共に次世代へと繋がっていくことだろう。

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